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経団連、経産省の最高幹部たちによる極秘会食

 夜の帳が下り始めた東京・日比谷のオフィス街。その一角に聳え立つ高層ビルの車寄せに次々と黒塗りの高級車が滑り込む。最後に到着したのは一際目立つ白のワンボックスカー。車から降りてきたのは今宵の主役の西村氏だった。

 西村氏はエレベーターに乗り最上階へ。向かった先は中華料理店「日比谷聘珍樓」。日本に現存する最古の中華料理店で、言わずと知れた高級店だ。通されたのは赤と金を基調とした個室のVIPルーム。円卓を囲んで待っていたのは、経団連と経産省の最高幹部たちだった。

「部屋にはスーツ姿の人間が出入りし、何やら物々しい雰囲気でした。コース料理やビール、ワインなどが、10名分程運ばれていた」(居合わせた客)

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ビルに入る十倉会長 
ビルに入る小堀副会長

 この日西村氏の下に集った経団連幹部は、十倉雅和会長(住友化学会長)と小堀秀毅副会長(旭化成会長)、澤田純副会長(NTT会長)、久保田政一事務総長、岩崎一雄理事の計5名。経産省からは、飯田祐二事務次官以下、村瀬佳史資源エネルギー庁長官と山下隆一経済産業政策局長、伊吹英明製造産業局長、野原諭商務情報政策局長が同席した。

 計11名が揃い、午後6時過ぎから始まった会食は午後8時にお開きとなった。すると、西村氏は人目を避けるように一人裏口から店を出ると迎えの車へと足早に向かった。それからおよそ10分後、他の出席者らが続々とエレベーターホールに姿を現した。和気藹々と帰路に就く経団連の面々の手には白い紙袋が握られていた――。

(左から)帰路につく十倉経団連会長、久保田事務総長、澤田副会長、岩崎理事、小堀副会長
一人裏口から店を出る西村氏 

 裏金問題の渦中にある前大臣と経団連、経産省の最高幹部たちによる極秘会食。一体何を話し合っていたのか。3月27日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」並びに3月28日(木)発売の「週刊文春」では、その極秘会食の詳細を明らかにする。週刊文春の直撃取材に十倉会長が明かした「事実」とは――。

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