―― ご自身のことを褒めるのがすごく上手ですよね。 よく「自分で自分の機嫌を取る」っておっしゃるんですけど、前は自分を叱ったりもしてましたけどね。最近、結構甘い……。
哲代 自分でも思いよるんです、ちょっと点が甘いって(笑)。もうちょっとちゃんとしなさいと思うんですが、できませんね。
―― 私たちもこういうふうに考えればいいんだなって、すごい参考になってますよ。
哲代 そうですか。そう言ってくれたら嬉しいです。
―― この間、「3年日記」をまた買ってましたよね。
哲代 まだ生きるつもり(笑)。104歳、105歳、106歳。紙がもったいないから全部埋めんといけんてね。いよいよ化けもんじゃね。まあまあ、これこれ、我ながらびっくらです。
―― 施設に入っておられるとき、ちゃんと日記つけてましたか?
哲代 空白かも。一人暮らし再開したから、また書きます。
―― 皆さんの前でお約束を。
哲代 ちっくしそれは無理でございます(笑)。なーんちゃって。えへへ。まあ、元気出しましょう。エイエイオー!
弱気の虫を退治する方法
―― 私たちが取材させてもらう中で、哲代さんからいろんな名言が飛び出すんですけど。
哲代 そうですか? 米にしんにょうのほうの「迷言」ではないですか?
―― 名前の「名」のほう。
哲代 わお~。
―― 私たちの心に残っているのは、「弱気の虫が出てきたら早めに退治するんだ」とか。哲代さんにも弱気なときがありますよね。雨が降ったりすると、ちょっと寂しくなっちゃったりとか。
哲代 これでも弱気。えへへ。
―― ちょっとわかりにくいですけどね(笑)。その弱気の虫の退治の仕方も色々教えてくれますよね。たとえば、独り言がすごく多い。大きな声で自分にいつも言い聞かせてらっしゃるんです。自分の背中を押すような感じなのかなと思うんですけど、「さあ、これからご飯をいただきますよ」とか「美味しいお茶入れましょうよ」とかね。