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「ベルトの形も、試合会場もそっくり」
2人はレスラーの心理描写や細部の見どころにも言及。
「プロレスラーの精神的負担やストレスで追い詰められていく心理が細かく描かれているので、観客の皆さんとプロレスラーとしての気持ちをシェアできるのではないか」と棚橋。
有田も「監督も含めて細かいディテールにこだわっているのがわかる。時代考証もしっかりしていて、フォン・エリック一家以外のレスラーも、ベルトの形も、試合会場もそっくり。試合の演出も引きではなく接近して見せる形で、試合内容も当時のアメリカンプロレスのスタイルをしっかりとやっている」と太鼓判を押していた。
中西学がアイアンクローを多用するものの…
そして、タイトルにもなっている必殺技、“鉄の爪”ことアイアンクローは、棚橋曰く、一時期、中西学が多用していたという。
「中西さんは手がでかいので顔面が隠れる。ただ中西さんには“使い続けない”という悪いところがあって、あまり定着はしなかったけれど…」
有田も子供の頃になじみが深かった技だと告白。
「プロレス技で一番真似しやすい技。僕も兄貴によくやられていました。見た目は地味だけれど実際に痛い! プロレスごっこといえばアイアンクローだった」と当時を振り返っていた。
STAFF & CAST
監督・脚本:ショーン・ダーキン/出演:ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン/2023年/アメリカ/132分/配給:キノフィルムズ/4月5日公開