先週月曜におこなわれた自民党の二階俊博元幹事長の会見。記者の質問に「ばかやろう」と言ったことがニュースになったが、私はあの会見自体の空気がどうしても気になったのだ。
「ばかやろう」の前段はこの質問だった。
「このタイミングで、次の衆院選の不出馬を決められたのは、やはり政治資金パーティーの問題、不記載であったことの責任を取られたと考えていいのですか? それとも二階先生のご年齢の問題なのでしょうか?」(毎日放送の質問)
記者が二階氏を「先生」と呼んでいたことが気持ち悪かった。
先生……? あえて嫌味で呼んでいるなら面白いがそういう感じではなさそうだ。
さらに驚いた場面
政治家は私たちの代表、つまり代理人である。なぜわざわざ先生と呼ぶのだろう。百歩譲って二階氏に何らかの世話になった熱烈な支援者がそう呼ぶならともかく、マスコミの人間が公の場でも先生と呼んでへりくだっている。なるほど政治家側も勘違いする土壌があるわけだ。
さらに驚いたのは二階氏の「ばかやろう」発言の直前、「お前もその年、くるんだよ」と言った際に笑い声が聞こえたことだ。記者なのか関係者なのか。動画で何回も確認したがやはり聞こえた。ゲラゲラという爆笑ではなく「二階さんらしいわ、ヒヒ」というニュアンスの笑い方だったが、あそこで笑う?