人気ドラマ「ドクターX」(テレビ朝日系)の監修を務める医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が「週刊文春」の取材に応じ、フジテレビ系の医療情報バラエティ「その原因、Xにあり!」の内容に疑義を呈した。
この番組は肩こりや冷え性などの身近な「健康に関するお悩み」への対処法を紹介するもの。たとえば、10月28日の放送では「ぽっこりお腹」を取り上げている。この症状の原因は水分を含んだ「むくみ腸」にあるとし、解決策として生姜とココアを混ぜたドリンクを紹介。実際に歌手の石井明美らが3週間、朝晩一杯ずつ飲み続けると腹囲が約10センチも細くなったとしている。
これに対し、森田氏は次のように批判する。
「実際のぽっこりお腹は内臓脂肪や皮下脂肪が溜まった人、つまり肥満の人に多いのではないでしょうか。生姜ココアを飲み続けても劇的な効果が生まれるとは考えにくい。ドリンクを飲むことに対し、『仮に効果がなくても害がないならいいじゃないか』という意見もあると思いますが、実際にその症状で苦しんでいる人が番組を真に受け、独自の解決法に身を委ねるのは決していい事ではないはずです」
フジテレビ企業広報部はこう回答した。
「本番組は、複数の専門家の監修のもと、細心の注意をはらいながら番組制作に努めております」
森田氏による批判の詳細は12月1日(木)発売の「週刊文春」が報じる。
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