月刊「文藝春秋」4月号で発表した京都大学名誉教授の福島雅典氏による新型コロナワクチン後遺症の調査結果についての論考は、大きな反響を呼んだ。読者からはたくさんの疑問・質問が寄せられたが、5月号では福島氏自らが答えている。

福島雅典氏 ©文藝春秋

多くの人の“ワクチン信仰”が解けてきた

「先月号の私の記事『コロナワクチン後遺症の真実』への反響は予想以上に大きいものでした。ただ、私は今になって初めて声を上げたわけではありません。2020年には新型コロナウイルス感染症対策について、日本でワクチン接種が開始された2021年からはその問題点について論文を発表するなどし、一貫して警鐘を鳴らしてきました。

 私は今回に限らず、薬害が起きたり予見されたりした時は意見書や要望書を出すようにしています。『反ワク』と揶揄されることがありますが、私はニュートラルな姿勢で、相手の思想信条や立場に関係なく伝えるべきことを伝えてきただけです。

ADVERTISEMENT

 今回のワクチンは過去の薬害と比べて、規模も期間も桁外れです。何より違うのは、国が野放しにしてきたことです。ですが、皮肉にもワクチンの健康被害が拡大したことで、多くの人の“ワクチン信仰”が解けてきたように見えます」

 編集部が福島氏への質問を募集したところ、読者からのメールや手紙が殺到した。大半はワクチン後遺症と思しき症状に苦しむ方からのものだった。その中から今回は7つの質問を厳選し、福島氏に答えてもらった。