「文藝春秋 電子版」は4月12日(金)19時より、歌人の穂村弘さん、シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんをお迎えし、オンライン番組「『短歌のあなた』第5回」を生配信します。

『もしもし、運命の人ですか。』を読んでから

 昨年スタートし、好評を博している穂村弘さんのオンライン番組「短歌のあなた」も5回目。穂村さんのもとに、プロ・アマ問わず短歌を愛するゲストが集うこの対談番組では、ゲストの方がいつから短歌を詠むようになったのか、この歌の背景は? など、実際の歌を鑑賞しながら、穂村さんがその方自身をも紐解いていきます。

 今回のゲストである吉澤さんは穂村さんが歌人としてデビューした年に生まれ、中学生の頃に穂村さんのエッセイ『もしもし、運命の人ですか。』を読んだことから短歌に興味を持ったといいます。これまでにも雑誌やラジオなどで何度か対談の機会を持っており、さらに、共作詞の経験も。

 たがいに歌(詞)という共通言語を持ちながらもその性質は異なるようで、過去の対談では穂村さんが、

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「昔から詩人や吟遊詩人、歌人はいたけれど、彼らの直系はミュージシャンであって、我々ではないのね。僕ら現代の歌人が受け継いでいるのはその一部。代わりに、視覚的な活字や文字の部分が拡大していったのだと思う」(「クロワッサン」1086号)

 と語り、歌集は声に出して読むという吉澤さんが、

「歌はまず耳から入ってくるもので、ブックレットなどで歌詞を読むのは後付け。でも短歌はその逆で、まず視覚から入っていき、声に出してみることで2つ目の情報が得られる気がします」(同上)

 と、その違いを分析しています。

 同時に「いくらでも喋っていられるような感覚」と、ものづくりへの想いを共有するお二人の話のネタは尽きることなく……今回もどのような話題が飛び出すのか、ぜひ楽しみにお待ちください!

◆番組概要

 番組名:「短歌のあなた」第5回
 出演 :穂村弘、吉澤嘉代子
 日時 :4月12日(金)19時〜20時30分 完全オンライン番組です

※視聴するには「文藝春秋 電子版」の有料会員になる必要があります。入会はこちらをご覧ください。https://bunshun.jp/bungeishunju/info/subscribe

※当日リアルタイムでご覧になれない方も、アーカイブ動画を配信しますので、何度でもご覧いただくことができます。アーカイブ動画は生配信終了後、一両日中に公開します。