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シンデレラ姫 明るい話題が少ない時代だからこそ、みんなに結婚式をしてほしいし、ドレスを着てほしいと願っているんですけど、なかなかそうはいきませんね。私がドレスのデザインを始めた頃は、まだ結婚適齢期なんて言葉もあったくらい。時代は変わるものだとつくづく感じます。

 ハデ婚からジミ婚へ、いまは「ナシ婚」を選択する人が増えています。結婚式は挙げずに役所へ行って、婚姻届を提出しておしまい。輪をかけて、コロナ禍で結婚式の延期が相次いだことも大きいと思います。

2010年頃のシンデレラ姫

 そうした影響もあって、結婚式を挙げることに面倒臭さを感じる人が、とても増えている。実際、結婚式って、たくさん打ち合わせをしなければいけないから、たしかに面倒なんですよ。ものすごく時間とお金をかけたのに、3時間くらいで終わってしまう。割に合わないと感じる人が増えるのも分かるんです。

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――お金もない、コミュニケーションも面倒となると、結婚式を挙げない人が増えるのも納得かもしれません。

シンデレラ姫 昔はドレスを着て、キラキラすることが、ものすごくうれしいことでした。でも、今は景気が良くないことに加え、人とのコミュニケーションを面倒臭がる人が増えたという印象を持ちます。姫は、そんな現状がとても寂しいです。

 一方で、ミセスコンテストなどは活況で、そうしたコンテストのためのスレンダー系やお姫様系のドレス需要があります。子育てが一段落した“これからの自分”を楽しもうという女性が増えているように感じます。「私だって」という気持ちを持つ女性が増えることは、とても素晴らしいと思うんですよね。

シンデレラ流「自己表現のコツ」

――ご自身も、2021年には世界4大ビューティーコンテストの一つ「ミス・アース・ジャパン」のミセスバージョンである「ミセス・グローバル・アース・ジャパン」へ出場。見事、ファイナリストに選ばれ、特別賞の「SDGs賞」を受賞しました。