「週刊文春」が報じた「CIAOちゅ~る」「ライトツナ」等で知られる缶詰製造大手「いなば食品」の“ボロ家ハラスメント”問題が波紋を広げている。
同社では今春の一般職採用の職員19名のうち9割が入社を辞退。その背景に「社宅」の問題があったという。
「当初は真新しい社員寮が完成していると聞いていたのですが、社宅として会社に案内されたのは古い一軒家ばかり。そこに新入社員同士2~4人に分かれて、共同生活をしろというのです……」(入社を辞退した女性)
〈由比のボロ家報道について〉と題した文章を掲載
4月10日に小誌が電子版で記事を配信すると、SNSなどで大きな話題に。いなば食品は12日、ホームページに〈由比のボロ家報道について〉と題した文章を掲載するに至った。
〈この度は、由比のボロ家報道につき皆さま方に多大なるご不快をおかけいたし、心よりお詫び申し上げます。ご指摘の点につき、誠意をもって改修に全力を挙げております。誠に申し訳ございませんでした〉
とした上で、
〈実は、1月10日に死亡2月1日に社葬となった、新卒受け入れに全幅の信頼をおいていた副社長を失って以来、業務引継ぎ体制を整えるのに時間を要し、会社は3月15日付で新総務担当を急遽任命したものの改修業務に残った期限に余裕がなく、修正が極めて遅れました〉
などと釈明したのである。