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『文藝春秋』の取材から逃げ回り、公務もドタキャン

「樋口氏は、元警視総監の樋口建史氏の長男で、京都大学在学中に小池氏の事務所でインターンをしていた。2017年の都議選では、都議会のドンこと内田茂氏の後継候補への刺客として千代田区から出馬し当選。都議になった後も小池氏の秘書のように働いていた。偽装工作が行われてから半年後の2021年1月、樋口氏は、小池氏の熱烈な支援を受け、千代田区長に当選しています。また小心者で知られており、『文藝春秋』の取材から逃げ回っていたそうです」(都民ファ関係者)

樋口千代田区長の父は警視総監(千代田区のホームページより)

 その樋口氏は、前述したように4月10日から12日まで千代田区役所に登庁せず、区長が例年出席する13日の「千代田区海洋少年団入団式」という公務もドタキャン。

「4月の初旬までは、毎日区役所に登庁し、千代田区の談合問題に関して都内をお詫び行脚していた。ところが、『文藝春秋』発売の10日以降、ぱったり姿を見せなくなったのです。また、この間、樋口氏は区役所職員に対し、公務を入れないよう指示していました」(区役所関係者)

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 千代田区広報課に樋口氏の勤務実態を聞くと、「2月頃に4月10日から12日まで休暇を申請していた」とし、13日の公務欠席は「承知していない」と説明した。

『文藝春秋』5月号

 4月17日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および18日(木)発売の「週刊文春」では、小池氏の学歴詐称工作疑惑について5ページにわたって特集する。小島氏の学歴詐称工作についての証言の他、カイロ大声明文の発表後に東京都のエジプト関連予算が9700万円計上されたこと、高校時代から小池氏を知る濱渦武生元副知事へのインタビュー、小池氏と関係の深い自民党・萩生田光一氏の“クーデター”指示について詳報している。

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