2021年11月に京都で2人のアムウェイ会員が逮捕された。警察に摘発された2人はいったいどんな勧誘をしていたのか?

 突撃系YouTuber・KENZO氏による初の著書『突撃!:新宿109 詐欺・悪徳マルチ撲滅活動日記』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)

京都で逮捕されたアムウェイ会員は何をしたのか? 写真は渋谷のアムウェイ本社 ©時事通信社

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逮捕されたアムウェイ会員は何がダメだった?

 京都で2人の会員が特定商取引法違反で逮捕されたのだ。

 逮捕された公務員の男は、マッチングアプリで知り合った女性に対してエステをしないかと持ちかけ、会員が借りていたと思われるマンションに誘導。施術後に化粧品の購入を勧め、「会員になれば安く買える」などと言って、アムウェイの会員になるように勧誘したという。

 このケースでは、

・勧誘の目的を告げずに勧誘を行う、いわゆる「ブラインド勧誘」
・公衆の出入りのない場所での勧誘

 を行ったことが禁止事項に当たったとみられる。

 女性はその場で契約をさせられたが、翌日になって京都府警に相談に行った。府警には同様の相談が数十件寄せられていたことから、逮捕につながったのだ。

のちにアムウェイが出した声明(写真:アムウェイホームページより)

 公務員の男がアムウェイ会員として副業を行っていたこと、そして、それを許していたアムウェイ自体にも驚きの目が向けられたが、それ以上に衝撃だったのが「あの『アムウェイ』からついに逮捕者が出た」という事実だった。

 だが、同様の勧誘はどうやら全国で行われていたようだ。