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「りりちゃんはLINEの返信は遅いものの、電話するといつもすぐに出てくれました。なかなか勇気が出ない私にも『信頼関係さえ作れば大丈夫』とか、『そういう“おぢ”には彼女ってワードをぶつけよう』とか、親身にアドバイスしてくれました。“頂き”に関係のない相談にも乗ってくれて『“病み”は営業するものだよ』と言ってくれたこともあった」
魔法をかけるための3か条
マニュアルの中では、「信頼関係構築」「お金を頂くための会話」「アフターケア」、この3点が重要だと繰り返し強調される。
〈基本的にラインを返してあげればトラブルはありません。感謝をたくさん伝えて上げましょう。上手くいけばまたお金をもらえます〉
B子さんは渡辺容疑者と8回ほど電話で話したが、毎回「アフターケアが一番大事。絶対、必ずして」と念押しされたという。
渡辺容疑者は警察の調べに対して「間違いない。詐欺になることはわかっていた」と容疑を認めている。詐欺の片棒を担いでいるという自覚のせいか、万全のアフターケアを施してきたマニュアル購入者から渡辺容疑者を恨む声は聞こえてこない。
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「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。
文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks