巧妙に嘘をついて金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを“パパ活女子”に販売し、自身も金銭をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われていた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)。名古屋地裁は22日、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。

「詐欺になることはわかっていた」と容疑を認めていたという渡辺被告。“パパ活女子のカリスマ”は、一体どんな手口を使ったのか。「週刊文春」の記事を再公開する(初出:「週刊文春」2023年8月25日掲載 年齢・肩書は公開当時のまま)。

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 パパ活女子たちのバイブルには、そんな明け透けな言葉が並んでいた。

詐欺ほう助で逮捕された“パパ活女子”界の有名人

 8月23日、恋愛感情を利用して現金をだまし取る手口を記載したマニュアルを販売したなどとして、愛知県警は自称風俗店店員・渡辺真衣容疑者(25)を詐欺ほう助の疑いで逮捕した。社会部記者が解説する。

渡辺真衣容疑者(本人YouTubeより)

「渡辺容疑者は昨年6月7日ごろ、20歳の女が男性から現金をだまし取る意図があったことを知りながら、2万8000円でマニュアルを販売しています。さらに今年の2月にはLINEなどの通話アプリを通じ、女に好意を寄せた男性2人から計1065万円をだまし取る詐欺行為を手助けした疑いがあります。警察は渡辺容疑者自身も同様の手口で複数の男性から金銭をだまし取っていたとみて捜査を続けています」

 SNS上で「りりちゃん」として活動していた渡辺容疑者は、『りりちゃん魔法完全攻略マニュアル』と称した“パパ活”の手ほどきをする指南書を売りさばき、パパ活女子界隈を代表するカリスマにのし上がった。男性に金銭を貢がせる「頂き女子」という流行語の代名詞でもあった。