さんまさんの麻雀は派手、僕は基本ビビリです
―― プライベートではどんな方と麻雀するんですか?
児嶋 さんまさんと囲むこともあります。ワッキーが「さんまさん、アンジャッシュの児嶋の麻雀すごいですよ。今度呼びません?」って話したところから仲間に入れてもらったんですけど、もう何年もご一緒してますね。
―― さんまさんってどんな麻雀するんですか?
児嶋 強いですよ。打ち方は派手。ちょっとこっちを驚かせるような待ちをしたり。ずーーっと喋ってますけどね(笑)。
―― 児嶋さんの麻雀は?
児嶋 僕は基本ビビリですね。結構ガードを固めて、様子をみながらやるみたいな。でも、あぁもうこれそろそろいかないと勝てないなって思ったら、うわーって殴り合いますけど。最初はもうできるだけ勝負せずに勝ちたいという。アウトボクシングですね。
黒沢清に「あの、ちょっと、足揺らすのだけ……」
―― 児嶋さんは俳優としても活躍されています。きっかけはどの作品になるんでしょう。
児嶋 黒沢清監督の映画『トウキョウソナタ』の、ちょっと嫌な感じの先生役です。事務所には、「(ドランクドラゴンの)鈴木拓さんか児嶋さんで」ってオファーがきたらしいんですよ。僕が思うに陰険な先生役だったんで、たぶん拓をイメージしてたんじゃないかと思うんですけど、結局僕が出ることになって。それがカンヌ映画祭の「ある視点」部門を受賞したので関係者が注目して観るじゃないですか。そしたら「アンジャッシュの児嶋って、こういうこともやるんだ。あれっ、意外といいじゃん」みたいに言われて。そこからちょこちょこ、映画やドラマのお話をいただくようになりました。
―― しかし、いきなり黒沢作品とは。
児嶋 正直、それがどのぐらいすごいことなのか、よくわからずにやってましたね。むしろキョンキョンと同じシーンがあって、「わぁー、キョンキョンだ!」ってはしゃいじゃった。
―― 黒沢監督からはどんな演技指導があったんですか?
児嶋 いやそんなに言われなかったですけどね。貧乏ゆすりをしながらセリフ言ってたのを見かねた監督から「あの、ちょっと、足揺らすのだけ……」って注意されたのは覚えてます(笑)。ロートーンでボソボソボソボソ言う役だったので、わりと素に近かったかな。役作りという感覚もなく、できるだけ自然にやろう、自然にやろうとしか思ってなかったです。
―― 役者の仕事には、シチュエーションコントをやってきたことが活かされているような気もしますが。
児嶋 と思うんですけどね。コントって大袈裟じゃないですか。「えーっ!」「オーーイ!」とか。でも映画ってもうちょっとリアルじゃないですか。「えっ?」とか「おい」とか。その使い分けかなって。いや、僕も全然、演技のことなんてわかってないんですけど。