渡部さんが司会の『王様のブランチ』は見てるんですか?
―― 芸人になって、テレビの見方って変わりました?
児嶋 全然変わりましたね。バラエティ見てても、「あ、このフリきた。なんて返すのかな」とか、「前に出づらそうな番組だな。どこでタイミング計ってるんだろうな」とか。あとは「あぁ、あいつ、ついに一言もしゃべらずに終わっちゃったな。でもわかるな、この気持ち」とか。だから疲れる。テレビを見ないようにしてた時期もありましたもん。
―― 今好きな番組とかはありますか。
児嶋 好きな番組……。難しいな。毎回録画してるのは、『ワイドナショー』。朝ドラの『わろてんか』は観てましたね。お笑いの話なので。葵わかなちゃんと仕事一緒になって、おぉと思いました。ミーハーなんで。
―― 渡部さんが司会の『王様のブランチ』は見てるんですか?
児嶋 チラチラ観るようにはしてます。完全に仕事モードで見てますけどね。
―― 1回代打MCをやられましたよね。
児嶋 あぁ、あいつが夏休みかなんかの時に。なかなか経験できないことでしたね、あれは。
―― 相方はこういう仕事してるんだ、みたいな経験で。
児嶋 そうなんですけど、『王様のブランチ』はオリラジの(藤森)慎吾とか、佐藤栞里ちゃんたちに助けてもらえる。むしろ、あいつ、こんな大変なことしてるんだと思ったのは、J-WAVEの『GOLD RUSH』のMCでした。3時間半の生放送を代打でやったんです。
―― 大変でしたか?
児嶋 ひとりでずーっとなんか読んだり、ゲスト迎えて喋ったりするわけじゃないですか。しんどかったな。これ毎週やってんだって思いましたね。俺には絶対無理だなって。それでへっとへとになって、次の日が『ブランチ』代打だったんですけど、その朝、寝坊しました。8時20分入りだったのに、8時20分に電話がかかってきて起きたっていう。滅多にそんなことないんですけどね……。
いわゆる類似タレントですね、スピードワゴンの井戸田は
―― 今、児嶋さんのライバルは誰ですか?
児嶋 それ難しいな。なんかスピードワゴンの井戸田(潤)が、僕と似たような番組にしょっちゅう出てるんですよ。クイズ番組でも、僕が出た次の週を観てみたら井戸田が同じようなポジションで出てたりとか。いわゆる類似タレントですね。カテゴリー分けした時に、あいつが一番近いのかなって最近思ってます。昔から知ってるんで、ライバル感覚とはちょっと違いますけど。
―― 今後、出たい番組とかってありますか。
児嶋 この世界に入る時に思っていた夢は、『笑っていいとも!』と、『さんまのまんま』に出ることだったんですよ。その夢は叶ってるんですよね。あとはなんだろうな……、『徹子の部屋』?
―― 芸人にとっては鬼門の(笑)。
児嶋 あの番組には出たことはないけれども、そうだなぁ、出たいかって言われるとなぁ……(笑)。
#1 アンジャッシュ児嶋が明かす「コンビ解散を決めたあの日の夜」
http://bunshun.jp/articles/-/7054
#2 アンジャッシュ児嶋「ヒロミさんに弟子入り志願した思い出」
http://bunshun.jp/articles/-/7055
写真=平松市聖/文藝春秋
こじま・かずや/1972年、東京・八王子市生まれ。人力舎のお笑い養成学校「スクールJCA」の1期生。93年、高校の同級生である渡部建と「アンジャッシュ」を結成。俳優としても活躍し、黒沢清作品『トウキョウソナタ』『散歩する侵略者』、園子温作品『恋の罪』などにも出演。日本プロ麻雀協会第3期プロ試験合格の「プロ雀士」でもある。