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権利関係のエキスパートが社長に

「ファミリークラブ(ファンクラブ)業務は旧ジャニーズ本体の一部門だった。いまはSMILE-UP.の業務となっているわけです。4月15日に、『今夏を目途にファミリークラブを分社化し、個人情報の管理やファンクラブ運営、チケット販売業務を続けていく』と発表がありました。

 このタイミングで、グループ嵐のファンクラブについては、株式会社嵐の管理に移行されるのではないかと言われています。

 音楽原盤や映像などの版権の課題もあります。いまはブライト・ノート・ミュージック(ジャニーズ出版から社名変更)とSMILE-UP.が共同保有している権利を、今後徐々に割合を変化させていくとも、同日に発表しました。

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松本潤 ©文藝春秋

 権利関係が厄介になると、嵐が嵐の曲を自由に歌えないとかテレビ局で映像が使えないなどの事態が起きる可能性まである。

 そんなときに心強いのが、その分野でエキスパートである株式会社嵐の四宮社長ということです」(同前)

 最適任者が社長となった、というわけだ。一方で、ファンにとっていちばん知りたいことは、この動きが再始動に直結するのかどうかに尽きるだろう。

25周年となる11月3日に大きな発表が?

「ズバリ、デビュー25周年アニバーサリーとなる11月3日に、大きな発表があるのでは。

 ファンからは、その当日にコンサートがあるのではという期待の声が大きいけれど、松本潤は11月2日までロンドンで舞台の仕事がある。現実的に3日にというのはムリなので、来年を見据えての発表を記念日にすると思われます。

 いま芸能活動を休止して、宮古島と東京を行き来してリゾート事業に力を入れている大野智も、ここ1、2年の5人の話し合いには参加しています。

『あの頃は楽しいと思えず自由になりたかったけど、時間が経ったら結構楽しかった』というニュアンスのことを話しているそうで、ほかのメンバーもその大野の変化に納得していると聞いています」(芸能デスク)

相葉雅紀 ©文藝春秋

 株式会社嵐の法人としての目的欄には、もうひとつ目に付くポイントがある。

・俳優、役者、芸術家、表現者、芸能タレント、アイドル、音楽家等の養成、及びマネージメント業務・広告代理店業務

「この一文に、『養成』という言葉が入っている。嵐5人にはすでに確固たる地位があるわけですから、新たな人材に対するものという意味合いになるでしょう。

 法人の目的というのは『可能性があるものはなんでも書いておく』というのが常ですが、今後もしかすると株式会社嵐にほかのタレントなどが所属するのかも」(同前)

 2020年大晦日の東京ドームライブの生配信と紅白歌合戦での5人での歌唱からまもなく3年半が経つ。新たな母艦を得た40代の嵐が見せてくれる変化がたのしみだ。