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「その翌年の夏前、警察がお店に来ているのを偶然見てしまったんです。黒服のスタッフと警察官が話していて、『ストーカーについて新宿署に相談してます』と漏れ聞こえてきた。その前後くらいからお店は休みがちになって、しまいにはお店のインスタグラムで『ストーカーがいるためしばらくお休みします』と告知をしていました」(同前)

「C」はあえなく2023年1月に閉店。それから約1年半後、平澤さんは件のストーカーにより、その生涯を閉じることになる。

上越市に住む平澤さんの祖父のもとを訪れると……

 事件後、小誌記者は上越市内に住む平澤さんの祖父のもとを訪れた。平澤さんの祖父母はかつて園芸店を営んでおり、彼女が「C」をオープンさせた時にも店の名義で開店祝いの花を贈っている。

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――こちらに俊乃さんのお祖父様が住んでいると。

「それでね、僕の方は、何も言うことも、ノーコメントでしてね」

――俊乃さんに以前お花を贈られている?

「それはね、昔なもんでちょっと記憶がないですね」

 憔悴しきった様子の祖父に「俊乃さんの人柄をしっかり伝えたい」と小誌記者が伝えると、俯き、絞り出すようにこう答えた。

「それはね……。可愛い孫でしたよ……。それ以外にはないですね」

 身勝手すぎる言い分で命を奪った男の罪は重い。

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