“なまはげ”の横手市バージョン、“横はげ”はじめました

「こんど秋田県の横手市で、ちょっと大きめの展覧会を開くことになったんですよ」

　と語るのは、近田春夫さんのコラムに毎回ひねりのあるイラストを寄せている安齋肇さん。同市のまんが美術館が、安齋さんに声をかけて、「安齋肇の世界展」が実現した。

「僕は東京生まれで横手とは何の縁もないし、ついでに、まんが家でもないんだけどね（笑）。展示会場は、横手市増田地区の“内蔵”。この地域の伝統的な建築様式で、間口が狭くて縦に長い母屋のなかに、しっくいで防火対策がされた蔵のある建物なんです。会場は、もと造酒屋さんの蔵だった所で、奥行きが30メートル以上もあるの。東京で個展をやるのとは、だいぶスケールが違うよね」

　会場には、安齋さんの様々な作品が並ぶ。

「イラストだけでなくて、最近ハマっている焼き物や版画、Eテレのアニメ『わしも』で描いたキャラクターの原画などを展示するつもりです。秋田県といえば、“なまはげ”。その秋田県の横手市のキャラということで、“横はげ”というのもつくっているんで、ぜひ見に来てくださいね」