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ロングランを記録し、多くの出会いも経験した初主演作
そして思い出の一本は初主演になった篠崎誠監督『おかえり』。
自主制作でシナリオから監督と意見交換もし、撮影のベテラン古谷伸さんにも助けられました。ビターズ・エンドの定井勇二さんが一所懸命に宣伝してくれたお陰でロングランを記録して。
ロンドン映画祭で是枝裕和監督と出会ったり、釜山映画祭にプリントフィルムを届けに行ったり、いろんな出逢いを経験しました。準備段階から公開まで、まさに関わる方々の熱い思いが連鎖していった忘れられない映画です!
『おかえり』
1996年日本/監督:篠崎誠/出演:寺島進、上村美穂、小松正一
心を病む妻と夫の姿をひたすら追いかける静謐な物語。篠崎誠による自主制作映画だが、ベルリン国際映画祭最優秀新人監督賞を得るなど国際的な評価が高い。 スタッフも古谷伸の他、独立プロで活躍した栗林豊彦が録音で参加するなど異例のクルーで制作された。