「それ(自民党が割れること)が一番望ましい政界再編かも知れません。自民党に居心地の悪さを感じている人(議員)もそれなりにいるんですよ」
支持率低迷に喘ぐ自民党。次期衆議院選挙で自民公明の与党が過半数割れとなる可能性も囁かれる中、それを政権交代にまで結びつけられるのか。立憲民主党最高顧問の野田佳彦元首相は「青山和弘の永田町未来café」に出演し、政権交代に向けた戦略と、党内に待望論もある自身の代表就任の可能性について赤裸々に語った。
自民党を分裂に追い込めるか
総選挙での自公過半数割れについては、「可能性が出てきたと思う」と語る野田氏。しかしそれはすなわち政権交代を意味しない。現段階では立候補者の数さえ過半数に足りていない立憲民主党は、他の党と連立政権を組まない限り政権を奪取できないからだ。野田氏は立憲民主党へのライバル心をむき出しにする日本維新の会との連立工作については、不可欠だとの認識を示した。
「野党第一党と第二党がその(連立の)可能性がないと言っちゃったらこれはもう厳しいですよ。うまくいってないこともあっても、うまくいってるところを見いだしていきながら協力できる体制に持っていかなければいけない」
その上で野田氏は、さらに議席数が足りなくても共産党を連立に加えるのは難しいとの考えを示した。一方で可能性を示したのは、自民党から数十人の議員に野党連立に加わってもらうという、いわば“ウルトラC”だった。
「それが一番望ましい政界再編かもしれません。自民党がまとまっちゃうのは、政権を維持する知恵だと思ってますが、この体質じゃ駄目だ、この政策では駄目だと思ってる人(議員)もいるわけです。それはこっちも覚悟を決めてあっちも覚悟を決めないとできない話ですけど。」