――黒川さん自身は、逮捕に怯えていたことは?
「いや、私は元々逮捕もあり得るんじゃないかと。黒川は『いや、逮捕はないんじゃない。公職選挙法違反でそこまで踏み込めないだろ』とは言ってました。でも、逮捕ごときでビビるタマではない。逮捕が怖くて権力者を批判する政治活動はやれません。政治犯になることもあり得るという前提で、私もやってますし黒川ももちろんそうです」
いわゆるW不倫みたいな形? 「そうです、はい」
――外山さんが黒川さんと出会ったのは、2017年の加計学園問題の時?
「加計学園問題の前で、安保法(安全保障関連法)が通って、その後(2016年に)北海道5区で補選があった。(民進党などが推薦した)池田真紀さんという方の選挙で、Facebook上で全国から池田さんを応援しようとイベントを黒川が立ち上げた。私も参加して。初めて会ったのは選挙が終わった後、東京でお疲れ様会やったときです」
――黒川さんには元々奥さんがいて、外山さんが略奪した?
「まぁ、基本はそういう形になりますけど、私にも夫がいたんですよ」
――いわゆるW不倫みたいな形?
「そうです、はい。言ってしまえば、奥さんは今治の市議会議員(今治市議の黒川美樹氏)ですね。奥さんは加計学園(の新設)を認めた側なんです。もちろん、奥さんのことをとても大事にしていましたし、子どもも大きいんですよ」
「黒川はおかしなことはおかしいって筋を通してきた」
――お子さんが3人いらっしゃって。
「みんなもう……、既に一番上の子は大きくなってた。奥さんのことを庇っていましたが、奥さんとしてはもう加計学園問題なんて、と。自民党系ではないですけど、同じ(獣医学部新設に賛成する)会派に入って。私も今は排除されましたけど、去年までは、自民党系の最大派閥に入ってたんですよ。そういう中で、自分の主張はぐっと飲み込んで大勢に賛同しなきゃいけないっていう地方議員の立場も分かります。
でも、黒川は加計問題を提起した人間であって、それに対して奥さんは学園を認可した。私もずっと19歳から政治活動してきた。私の元夫も一緒に政治活動をやってきたんですけど、歳を取るにつれ、保守化していく。生活第一みたいになっていく中で、黒川が本当に自分を顧みず危険も顧みず、おかしなことはおかしいって筋を通してきました」