「出澤氏ら経営陣が考えているのは、慎氏をどう守るか。“NAVER色”が強いため、取締役から外し、批判の矢面に立たせないようにしたのでしょう」(LY元幹部)
今後について、LY広報に伺うと…
加えて、こんな懸念も残っている。
「トーク機能も含めた基幹システムの開発を担っている企業、LINEプラスの存在です。LINEの100%子会社ですが、オフィスは韓国にあり、CEOも韓国人。ここに斬り込まない限り、“脱NAVER”とは言えません」(同前)
日韓問題に発展しつつあるLY問題。当事者たちはどう答えるのか。出澤氏の電話を鳴らし、「今後はLINEプラスへの開発委託もやめる?」と尋ねたが、
「すいません、広報を通して頂けますか」
LY広報は、韓国の反発についてはコメントを控えるとし、「NAVER社とLINEプラス社の開発体制は別のもの。LINEプラス社は、開発業務及び台湾やタイなどの海外事業の統括を行っています。これらについては今後も継続予定です」などと回答した。
SB広報も韓国の反発についてはコメントを控える
では、SBの宮川氏はどう考えているのか。再び本人に直撃した。
――韓国側の反発が報じられている。どう対応する?
「それは、我々がコメントすることではないですよね」
――LINEプラスへの委託は終わらせる?
「LINEの100%子会社なので、このままでいいのかって議論は我々も投げかけている。まぁそれどころじゃないっていう感じ」
――慎氏に続き、出澤氏にも退任を求める?
「そんなことはないですよ」
――最後まで責任を、と?
「はい」
SB広報も韓国の反発についてはコメントを控えるとし、「資本の在り方については両社で協議を続けていきます」などとした。
LY問題は“レッドライン”を越えつつある。
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