人気バンド「ウルフルズ」のボーカルを務めるトータス松本(57)が親族と共に代表取締役を務めるアパレル会社が、「雇用調整助成金」の不正受給を国に指摘され、1億円超を返還していたことが「週刊文春」の取材でわかった。28日、松本が約50分間の対面取材に応じ、大筋で事実関係を認めた。
2018年からは松本も代表取締役に就任
ウルフルズは1992年にデビュー、96年にNHK紅白歌合戦に初出場。『ガッツだぜ!!』『バンザイ~好きでよかった~』『ええねん』などのヒット曲がある。現在もライブやツアーを続ける人気バンドだ。
不正受給をしていた会社は、ドレスなどの販売をする「株式会社アサクラ」(大阪市)。代表取締役社長で創業者の朝倉満氏(88)が松本の義父(妻の父)にあたり、2018年からは松本も代表取締役に就任。会長職を務めていた。
雇調金はコロナ禍で企業の雇用維持を図るため申請者に支給されたものだ。だが昨年、労働局が同社に不正受給を指摘し、同社が返還に応じたという。
松本に質問状を送ると、28日、弁護士同席のもと取材に応じた。
「会社で何が起きているのか、報告を受けていなかった。」
――不正受給があった?