ーー卒業前に退学するというのはつらかったですか。
じゅんな そうですね。親にも申し訳なかったです。せっかくお金を払ってくれたのに。
それに将来は美容サロンで働きたいと思っていたんです。高校卒業後は美容の専門学校に行こうと思っていたので、そういうのが全部できなくなるんだなって。友達ともすごく楽しく生活できていたので、もう学校では会えないと思うとすごく悲しかったです。
若ママに対して冷たい目線や心無い言葉も…
ーー妊娠がわかった高校2年生の夏から当時のお相手と2人暮らしを始めたんですよね。
じゅんな そうですね。退学後すぐに一緒に暮らし始めました。元々兄弟も多く、実家でも小さい頃から掃除や洗濯、料理をやっていたので、その部分は特に問題はなかったです。でも、実家を離れるのはさみしかったですね。
ーー妊娠がわかってから出産までの4ヶ月間、準備は大変でしたか。
じゅんな 基本的には彼の両親がサポートしてくれたので、心強かったですね。性別がわかってから、洋服や哺乳瓶、タオルなど早急に用意して。結構ドタバタでした。
ーー妊娠中、若いがゆえに何か言われることはありましたか。
じゅんな 買い物などに行くと、見た目が若いので、マタニティマークをつけてるのを見たおばあちゃんから冷たい目線を向けられることがありました。
友達には応援してもらえたんですが、その頃からSNSをやっていたので、心無い言葉を言われることはありましたね。「子どもが子どもを出産するの?」みたいな。
ーーマタニティブルーになることはありましたか。
じゅんな 高校生で妊娠したことに対して、自分を責めてしまって落ち込むことはありました。それに結婚する前に妊娠するということも一般的には順序が違うので、そこも気にしてしまったり。
あとは、彼と初めて一緒に暮らしたので、喧嘩がすごく増えてしまって。私が泣いたりすると、「お前は情緒不安定だ」って言われて、その言葉にまた傷ついたりして。何もなくても涙が溢れることが多かったです。
写真=平松市聖/文藝春秋