先週は東京新聞のスクープから1週間が始まった。
『蓮舫氏 都知事選出馬へ きょうにも会見、表明』(5月27日)
蓮舫氏の会見後、「政治ジャーナリスト」の田崎史郎氏は午後のワイドショー「情報ライブ ミヤネ屋」で次のように述べた。
「これから蓮舫さんは、政策発表をして、夢を語るようになるんでしょうけども、蓮舫さんの魅力は、きょうの会見でもよく表れているんですが、攻撃性なんですね。攻撃性に対して、東京都民がどう判断するか。ちょっと引いちゃう人もいるかもしれないですね」
これは読売テレビ特別編集委員の高岡達之氏による「批判票だけで、蓮舫さんは勝ち目があるんでしょうか?」との質問に対する答えだ。
蓮舫氏の「攻撃性」とは、会見で述べた「裏金事件、『政治とカネ』の自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする」という言葉を指す。つまり田崎氏らの言葉には「都知事選なのに自民党の批判ばかりでいいのか?」という意味も含まれている。
別の番組ではタレントの真鍋かをり氏が『蓮舫氏による都知事選での自民党批判に「ウンザリ」発言連発』(中日スポーツ6月2日)。
小池劇場を忘れちゃったの?
これらのコメンテーターの言葉を聞き、人間とは忘れやすい生き物だと自戒を込めて思った。なぜなら8年前、小池百合子氏が都知事選出馬の際に掲げたのはズバリ「反自民」であり自民党への「攻撃性」そのものだったからだ。
しかも小池氏が奇妙だったのは自民党員でありながら自民を攻撃していたことだ。メディアは「小池劇場」と興奮していた。コメンテーターの皆さん忘れちゃったの?
おさらいしよう。2016年の都知事選で自民党東京都連は候補者の選定で混迷していた。最初に名前が出たのはこの人だった。