きょう4月22日、アイドルグループ・乃木坂46の生駒里奈(22歳)の卒業コンサートが日本武道館で開催される。生駒は2011年に結成された同グループの1期生のひとり。
AKB48の「公式ライバル」として誕生した乃木坂46は、昨年は日本レコード大賞にも輝き、白石麻衣をはじめメンバーの写真集がベストセラーとなるなど、いまやトップをひた走る。だが、これまでの道のりはけっして平坦ではなかった。生駒の軌跡はまさにそれを象徴している。
AKBへの挑戦がもたらしたもの
乃木坂46の結成直後、暫定センターと目されていたメンバーが活動を辞退、グループ内に動揺が走るなか、2012年2月発売のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」のセンターに抜擢されたのが当時16歳の生駒だった。たちまち注目を浴びるも、いつも猫背で自信の持てない彼女には、センターはかなりの重圧であったようだ。
6枚目の「ガールズルール」(2013年)で初めてセンターから外れたときには号泣したが、それは悔しさからではなく、《“ホッとした”“スッキリした”っていう気持ちが大きかった》と、のちに明かしている(篠本634『乃木坂46物語』集英社)。
しかし彼女は確実に成長していく。2014年にはAKB48に「交換留学生」として加入、乃木坂46との兼任となる。秋葉原のAKB48劇場にも出演し、《毎日公演がある劇場って、場数も踏めるし、毎回すごい発見があるんです!『ドラゴンボール』の“精神と時の部屋”みたいです》と、大好きな少年マンガにたとえてみせた(『乃木坂46物語』)。同年6月にはAKB48グループ恒例の「選抜総選挙」にも参加、14位に入る。