なんと吉永小百合がついに圏外。前回は5連覇中の綾瀬はるかが敗れ、今回はキムタクのV3が阻まれた。この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば。だが月は欠け、藤原氏は衰退した。好きな男優は6人が新顔。盛者必衰の最新好感度ランキング!(出典:「週刊文春」2017年4月6日号)

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 ドラマや映画で日々見かける俳優たちでいま本当に人気があるのは誰なのか。

 恒例の読者アンケート企画に今回は本誌メルマガ会員から総投票数6900を超える回答が寄せられた。

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 まずは、「好きな女優」部門から。2015年12月の前回に続き、第1位に輝いたのは、のん(23)。

好き断トツ1位ののん ©文藝春秋

 所属事務所とのトラブルによる休業状態から昨年夏、能年玲奈を「のん」に改名。11月公開のアニメ映画「この世界の片隅に」に声優として出演し、賞レースを総ナメにした。

「『この世界の片隅に』は夫婦あわせて7回観ました。今度は実写映画で見たい。のんちゃんの出ないテレビはすっかり私は見なくなりました」(70・男)

「本当は能年玲奈って書きたい!! 名前を取り戻してあげたいです。芸能界の掟とか色々あるようですが、あの感じでひょいっと飛び越えて『ありゃー』って笑ってほしい」(56・女)

「いまだテレビや映画のオファーが無いのは、日本の映画界にとって本当に惜しい。ドラマの視聴率が伸びずテレビ局も苦戦しているが、なぜ彼女を使わないのか」(59・男)

 芸能ムラの理不尽さは、一般読者にも丸見えだ。

 2位はガッキーこと新垣結衣(28)。「逃げ恥」効果は抜群で、前回10位から大幅アップした。

「逃げ恥以前はまるで興味も無かった女優さんでしたが、今は可愛すぎて目が離せない! 職場のデスクに写真飾ってます!」(45・女)

「人類史上最もカワイイんじゃないかと本気で思う。大人の雰囲気を醸し出す時もあれば、子供のように純粋な感じの時もあって本当に素晴らしい」(35・男)

 のんは元レプロ所属、新垣は現レプロ。関係者にも興味深い結果である。

 3位は、前回の2位からワンランク後退の綾瀬はるか(32)。NHKの大河ファンタジードラマ「精霊の守り人」では殺陣のシーンを評価する声が多い。

綾瀬はるか ©文藝春秋

「運動神経がいいのは前から知っていたが、披露している武術の所作はすばらしいの一言。スピード感が半端ない。長い槍を振り回しながら走っているのに、視線、腰の高さがまったく動かない。鬼気迫る迫真の演技」(51・男)

 注目は、圏外から7位にランクインしてきた石原さとみ(30)と8位の木村文乃(29)だろう。

「かわいすぎる。演技もうまい。朝起きたら石原さとみになってたらいいのにと何度も思った」(23・女)

「男性心をくすぐる可愛さがある」(23・男)

 と、年下男女からの票が多い石原に対し、

「『A LIFE』(TBS系)のオペナース役での見事な身のこなし。ぶっきらぼうな口調の中にも可愛らしさがある」(63・女)

「演技も上手いし、人柄もよさそう」(62・男)

 と、木村は年上人気が目立つ。

 

 1月期、ドラマ通が絶賛した「カルテット」(TBS系)に出演していた満島ひかり(31)は4位。

「文句なしにその演技力!」(33・男)

 同作品で共演した、松たか子(39)は10位。

「『カルテット』での演技を見て、改めて凄いと思った」(58・女)

 映画ジャーナリストの宇野維正氏はこう解説する。

「満島や松は“作品を選べる”女優。実力と人気はもちろん、所属事務所の環境もそうなっている。一方、新垣や綾瀬は事務所が選ぶ作品が偏っている。コメディエンヌとしてのガッキーも魅力的だが、シリアスな役や汚れ役も見てみたいし、今後のステップアップには必要となってくるはず」

 注目すべきは、小誌読者に圧倒的な人気を誇った吉永小百合(72)が13位と圏外に脱落したことだろう。そんな中で天海祐希(49・5位)の人気は根強い。