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2018/04/22

 こうしてAKB48でさまざまな経験を積んだあと、翌15年春に兼任が解除。このあとリリースされたシングル「太陽ノック」では7作ぶりにセンターに返り咲く。すっかり自信をつけた生駒は、中心メンバーとして積極的にグループをアピールし、乃木坂46が同年末に念願の『紅白歌合戦』初出場を果たすのに大きく貢献した。その大舞台で披露する楽曲には、グループの代表曲で、彼女がセンターを務める「君の名は希望」が選ばれている。

2013年のデビュー1周年記念ライブ。デビュー曲「ぐるぐるカーテン」で突然センターに抜擢された

最新シングルも「私の卒業一色にしたくない」

 乃木坂46のシングル表題曲のセンターに、生駒はこれまで6回選ばれ、メンバー最多タイを誇る。ただし、卒業を前にリリースされたシングル「シンクロニシティ」ではセンターを辞退した。その理由を本人は《レコード大賞をいただいた後のシングルでもあるし、私の卒業一色だけにしたくなかったから》と説明している(『週刊プレイボーイ』2018年4月30日号)。

 いま、乃木坂46は、一昨年に加入した3期生が台頭するなど変化を遂げつつある。そのなかにあって、過去を振り返るような形になることは、グループにとってよくないという考えが生駒にはあるようだ。卒業コンサートについても《しんみりとした構成にはしたくないんです》《「楽しい」を重視した新しい卒業ライブを作ることができたらいいな》と開催に先立ち語っていた(『月刊エンタメ』2018年5月号)。

 1995年生まれの生駒は、ちょうど今春の大学新卒者と同年代にあたる(今月には、新社会人を応援するYahoo!JAPANアプリのウェブ限定のPRムービーにも出演している)。彼女もまた自分を高めるため、チャレンジできるタイミングはここだと思い、卒業を決めた。今後は女優業に意欲を示す。昨夏は舞台『モマの火星探検記』に専念するなど、これまでにも演技の仕事には力を入れてきた。乃木坂46という“学校”で培ったものを、これからどんなふうに発展させていくのか。期待を込めながら、笑顔で彼女を見送りたい。

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