矢野康治 財務省・官房長
「弁護士に名乗り出て、名前を伏せておっしゃることがそんなに苦痛なのか」
東京新聞 4月20日
財務省の矢野官房長は18日の衆院財務金融委員会で「女性記者は名乗り出ない可能性が高い」と指摘されて、こう返した。「中身がわからないことには処分に至らないのが世の常ですよ」とも発言している(J-CASTニュース 4月18日)。なお、矢野氏は福田氏の聴取を担当した人物であり、次の次官に就任すると目されている。
ハラスメントや労働問題に詳しい寺町東子弁護士は、「ハラスメントの調査の手法として、財務省のやり方はセオリーを踏まえていない。逸脱している、稚拙なものです」と厳しく指摘。記者が名乗り出なければセクハラはなかったことにするという麻生氏の見解については「強者が弱者に、無理を押し付けている、暴力的な構造があります」とも語った(BuzzFeed NEWS 4月17日)。
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安倍晋三 首相
「早く辞めてもらうしかない」
産経ニュース 4月19日
福田氏のセクハラ疑惑に激怒したのが安倍晋三首相だ。菅義偉官房長官とともに15日の段階で福田氏の更迭を決断したが、麻生太郎副総理兼財務相が同意しなかった。安倍首相は福田氏に関する報道を読んで、「ほんとにくだらない会話して、許せないね。もう麻生さんに任せるよ」と語っていたという(『週刊文春』4月26日)。
結局、福田氏は4月18日に辞意を表明した。プチ鹿島氏の記事にもあるとおり、19日の産経新聞は「福田財務次官 更迭」「確実に政権への打撃になっている」と大きく報じた。事実上の更迭であることに間違いない。
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麻生太郎 副総理兼財務相
「そんな発言されて嫌なら、その場から去って帰ればいいだろ。財務省担当はみんな男にすればいい。触ってないならいいじゃないか」
『週刊文春』4月26日
これは12日に行われた麻生氏の派閥「志公会」パーティー終了後の発言。これがこの国の大臣の認識ならば、セクハラは金輪際なくならないだろう。19日には野党6党が麻生氏の辞任を要求した。