「そしたらそれに関しては『う~ん$#%&@』って曖昧な答えだったので『じゃあお金どうすればいいですか?振り込みますよ』って言ったら、『振り込みじゃなくて、アップルギフトカードで』と。その時にデスクトップにアップルギフトカードの画面が表示されて『これ分かりますか?これ買ってきてください』って言うから詐欺だわと」。
詐欺だと気付いた田中社長。幸いギフトカードなどは買わずに済んだのだが…。「後日、僕の携帯番号がバレてるから、かかってきた」。詐欺師に携帯番号を知られたことで、謎の国際電話が来るように。セキュリティソフトには入っていたのか田中社長に聞くと「入ってる入ってる。セキュリティもバンバンに入ってるから。だからいきなりビックリした」。セキュリティソフトが入っているにも関わらず、突如出現した警告画面。これは一体どういうことなのか。
被害に遭わないための対処法
パソコンに関するトラブルや相談を請け負うパソコン修理屋金沢東山店の中堀圭司店長を訪ねた。「ウイルスに感染してますよという画面が出てしまうので、それも心配でしょうけれども、実際はその画面が出たとしてもウイルスに感染している可能性は低い」と中堀店長は話す。警告画面はウイルスによるものではなく、普通のホームページと同じ仕組みで表示されているそうだ。ただ、少し厄介な部分があるようで…「警告サイトはどこかクリックすると全画面になる。音声メッセージも出ましたね。ここで×(キャンセル)を押しても…また出てきて、矢印もウインドウの外では表示されないようにプログラムされている」。
何も知らないとドキッとしてしまうこれらの手口。どう対処したら良いのだろうか。「何らかの形でホームページを閉じる。もしくはパソコンをシャットダウンあるいは再起動してしまえば、そのページは出てこない」と中堀店長は話す。最初に警告画面が出てきた時は、まだ右上に×印がある場合が多く、ここを押せば画面を閉じることができるそうだ。もし全画面になってしまった場合は、コントロールキー(ctrl)とオルトキー(alt)、更にデリートキー(delete)を同時に押せば画面が切り替わり、右下に出る電源マークでシャットダウンまたは再起動を押す、もしくは強制シャットダウンを実行すれば問題ないそうだ。