6月26、27日に海外アーティストとしてはデビューから史上最速となる東京ドームでのライブを行った、韓国発のガールズグループ「NewJeans」。初の単独来日公演となった本公演は、両日とも全席完売。2日間で9万1200人を動員し、あらためて日本での人気の高さを証明した。
ライブの中でメンバーがファンたちに向けて涙を流しながらこれまでの思いを語るシーンがあった。5人の涙に打たれ、ステージの袖ではそっと涙を拭うもうひとりの女性の姿があった。プロデューサーであり、NewJeansの“母”と呼ばれるミン・ヒジン氏(44)だ。
ミュージシャンなら誰もが夢見る東京ドーム。きらびやかなステージに立った娘たちとそれを見守る母が涙した理由とは――。
ファッション面でも全世界をリード
世界のトップスターBTSなどを抱える韓国の大手事務所「HYBE」が設立した子会社「ADOR」に所属するNewJeansは、ミンジ(20)、ハニ(19)、ダニエル(19)、へリン(18)、へイン(16)から成る5人組。
「NewJeansは“音楽通”も唸る楽曲を連発しています。平成初期に流行したJポップとR&Bを融合させた音楽が特徴的で、ビジュアルからではなく曲を入り口にファンになった人も多い。デビュー後に発売した4枚のCDは全てミリオンセラーを記録しており、持ち歌の累計ストリーミング回数は44億回超えと世界の音楽シーンを席巻しています」(芸能記者)
むろんトップアイドルだけに、ファッション面でも流行をリードしている。
「若者を中心に“Y2K”と呼ばれる2000年前後のファッションが流行していますが、このリバイバルブームを引き起こしたのはNewJeansだと言われています。これもまた幅広い層に支持されていて、グッズを出すたびに即完売。入手困難が続いています」(同前)
その熱量たるやすさまじいもので、公演当日の東京ドームの前には、開演12時間前だというのにグッズを目当てにしたファンによる長蛇の列ができていた。
刻々と迫る開演時間。焦らしに焦らされたファンたちの熱気は、開演と同時に最高潮に達する。