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「NiziUマコの憧れ」日本人メンバー・マシロが果たした役割

 加えてK-POPグループでは珍しい“副リーダー”という立場のマシロの存在も大きい。元JYPの練習生で、ITZYの候補生という彼女の経験はグループにとっても大きな財産だった。NiziUマコが憧れる先輩でもある。さらに彼女は日本での活動でも重要な役割を果たしている。

副リーダーで日本人メンバーのマシロ ©時事通信社

 リーダーと副リーダーの共通点は「一度大きな挫折を経験した」こと、そして「温厚でオトナな人格」。これらはバックボーンの違う個性派揃いの少女たちをまとめる上で上手く作用したのではないだろうか。ポジティブなリーダーと頼もしい副リーダーというベストコンビによるケミ(組み合わせによる化学反応・相乗効果)がKep1erの盤石な体制を作ってきた。

新生Kep1erと去る2人の今後はどうなる?

 そんな中、2024年8月以降はチームを引っ張ってきたマシロ、愛されマンネ(最年少)のイェソが脱退し7人組となるKep1er。6月30日、韓国の音楽番組「SBS人気歌謡」のHOTSTAGE投票で最新タイトル曲「Shooting Star」が1位を獲得し、9人揃ってのテレビ出演では有終の美を飾った。“完全体”に会えるラストチャンスは7月15日に横浜で行われる「Kep1er JAPAN CONCERT 2024 <Kep1going>」だと見られる。 

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横浜で“完全体”最後のライブを行う(Kep1erジャパンオフィシャルXより)

 現在のファンクラブへの新規入会受付と継続更新は共に終了となっている。7人組で再出発となるKep1erについては別事務所への移籍が噂されるなど、様々な憶測が飛び交っているが、公式発表はまだ無い。ラスト公演で何かしらの発表が出る可能性もある。

 なお、今回卒業する2人は143エンターテインメントという同じ事務所に所属しており、先にデビューしたLIMELIGHTというグループに合流するものと見られている。LIMELIGHTにはガルプラに参加していた日本人メンバーがおり、日韓混合グループとしての活動を本格化させていく可能性が大きい。

日本人メンバー・みゆ(一番右)と韓国人メンバーのスヘ、ガウンの3人で構成されたLIMELIGHT(LIMELIGHTジャパンオフィシャルサイトより)

 マシロとイェソ個人のSNSアカウントも開設済みで、新しいスタートへの準備が着々と進んでいるようだ。一抹の寂しさと、彼女たちの未来に対する無限大の期待。両方を抱えながら、今後の“吉報”を楽しみに待ちたいと思う。