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「今季もBクラスであれば…」新庄剛監督(52)の命運を握る24歳のキャッチャーとは《日本ハムはオールスターでは9部門をジャック》

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 7月2日に発表された、オールスターゲームのファン投票結果。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムがDH以外の9部門でトップを飾り、“ジャック”した。

「今年の球宴は、7月23日の第1戦が日ハムの本拠地・エスコンフィールドで開催されることから、日ハムファンがこぞって投票した。いずれも打率2割台前半の二遊間・上川畑大悟と水野達稀まで選出されていることに批判はあるが、新庄監督は就任時に『7人のスターを作る』と宣言しており、その言葉通り若手育成に成功した結果でしょう」(スポーツ紙記者)

 その筆頭が、今季から一軍に定着した捕手の田宮()()(24)。ファン投票に加えて選手間投票でもW選出され、実力でも評価されていることが証明された。

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「体力面で不安がある。1年間起用し続けるには…」

「田宮は千葉・成田高出身。甲子園出場経験はありませんが、2018年にドラフト6位で日ハムに指名され、現在プロ6年目です。入団当初は『肩も強いしバットコントロールのセンスもよいが、身体ができていない』との評価でした」(球団関係者)

送球に“ゆあビーム”の愛称もある田宮 ©時事通信社

 20年9月の一軍初昇格を経て、今季、自身初の開幕スタメンを勝ち取った。だが、一軍起用には反対論もあったという。

「春季キャンプ中から球団内では『良い打ち方をしている。一軍で使うべきだ』という声もあがっていましたが、球団内で重要視されているデータ分析部門が『体力面で不安がある。1年間起用し続けるにはまだ早い』と、ストップをかけていた」(同前)