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「いつもニコニコしながら学校に行ってましたよ。学校が本当に楽しんだろうなという感じで。朝、子供たちは手を振ってくれたり、ハイタッチしてくれるんですけど、リンちゃんも同じでした。行方不明になった日は、確かに見てないかもしれないです。でも気づかなかったんです、ここより前で何かあったのか、私が帰ったあとにここを通ったのか……」
キャンピングカーの中で非情の限りを
インフルエンザに罹患したはずの渋谷は、翌日以降、リンの捜索時に何度か目撃され、「体調が悪そうに見えなかった」と女性は証言する。
渋谷はどこでリンに目を付けたのか。小走りで学校へ向かうリンに「送っていく」とでも声をかけたのだろう。彼女を自宅近くの駐車場に停めていたキャンピングカーの中で非情の限りを尽くしたうえで殺害する。その後、軽自動車に乗り換え、松戸・我孫子一帯を徘徊。各地の防犯カメラには渋谷の軽自動車がうろつく姿が映っていた。
一連の行動を、警察は「死体の遺棄場所を探していた」とした。対し、渋谷はこう供述する。
「コンビニが近い“釣り場“を探していた」
実際、彼が徘徊していた近くには格好の釣りスポットである利根川が流れている。が、それはリンのランドセルが見つかった場所であり、死体が遺棄された排水路が露骨に鎮座する。そして逮捕。決め手になったのは、渋谷のキャンピングカーの中から検出されたリンの血痕やDNAだった。