腕にタトゥーを入れない理由
――タトゥーのメンテナンスはしていますか。
游姫 色の入れ直しはしていますね。どうしても色が薄くなってしまうので。1年に数回くらいのペースでメンテナンスをしてもらっています。
――汗をかきづらいという話も聞きますが。
游姫 汗は全然かきますね。昔の染料だと汗がかきにくいという話もあるみたいですが、今のタトゥーはそういうことはないです。
――やっぱりタトゥー=怖いという偏見はあると思いますが、その辺りはいかがですか。
游姫 それは仕方ないと思います。私も偏見はありますし。嫌われる人には嫌われるし、好かれる人には好かれると思っています。
――腕に入れないのは何か理由が?
游姫 女性の腕って基本的には筋肉質ではなくスラッとしているので、綺麗にはならないんじゃないかと思って。見られた時に綺麗だなって思ってほしくて。
「カッコいい」「ゴツい」とはなるかもしれないんですが、それは私の目指しているものではないので。和彫りだと特にゴツすぎる印象になってしまうのもあって。
それに腕にも入れると、皮膚の色がなくなってしまうじゃないですか。女性の場合は、皮膚の色が適度にあった方が、全体としてのバランスが綺麗に見えると思うんです。
――和彫りを入れていますが、和彫りが好きなんですか。
游姫 どちらかというと洋彫りの方が好きですね。彫り師さんにも薔薇を入れたいって言っているんですが、「今のタトゥーとは合わないよ」って言われてしまって(笑)。いつか入れたいなと思っています。
ガールズ部門で優勝した『KING OF TATTOO 2022』
――タトゥーのコンテスト『KING OF TATTOO 2022』ではガールズ部門で優勝されました。出場したきっかけはなんだったのでしょうか。
游姫 以前、知り合いに誘われて、全身部門で出場したんですけど、その時には入賞できなくて。次はガールズ部門で出ようと思ったら運良く優勝しました。
――どういったところを評価されるのでしょうか。
游姫 審査員がそれぞれのタトゥーのデザインを見て、美しさやバランス、色などいろんな部分を評価します。
――優勝した時はいかがでしたか。
游姫 嬉しかったですけど、私以上に彫り師さんがすごく喜んでいました。KING OF TATTOOのトロフィーを貰えるのは彫り師にとってもかなり光栄なことみたいで。
――そういう大会に出るとタトゥー仲間は増えたりするんですか。
游姫 いえ、私はあまりいないですね。会場でも話す感じではなくて、結構ピリピリしています。みんな優勝を目指してきているので。和気藹々という雰囲気ではないですね。