「セダンは車の基本形」も今は昔、街ゆく車はミニバンやSUVばかりになった。「車高の高さ」が正義の時代に、“車高短セダン”に魅入られてしまったマニアたちの素顔に迫る!

 今回は、初の愛車であるレクサスLSをカスタムする飲食業の「れい」さんをご紹介。

免許をとって最初の車にLSを選んだ「れい」さん

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突然訪れた「運命の出会い」

 もともと車にはまったく興味がなくて、3年くらい前に「なんの車に乗ればいいんだろう」と迷っていたところで、職場の友人がLSに乗っているのを見たんですよね。ちょうどこれと同じ仕様で、とくに目を引いたのがホイールでした。

足元にはVIP系に人気のカールソン製ホイールを装着

 それまでは全然、そんな細かいところまで気にしていなかったのに、思わず見とれるほど車体とのバランスがよかったんですよ。それを見た瞬間、なにかが舞い降りてきたみたいに心が決まったんです。「あ、これと同じのを作ろう」って。

 それから半年かけて状態のいい車両を見つけたのですが、免許をとって最初に買った車がこれだったので、はじめは全然車幅とかがわからなくて。「もうぶつけてもいいや」くらいの気持ちで乗っていましたね。

レクサスのフラッグシップとして時代をリードしてきたLS

 親には買う前から「LSを買いたい」と伝えてはいたのですが、「維持費も高いし、最初は軽にしておきなよ」と反対気味でした。でも、親も昔からGT-Rやハマーに乗るくらいの車好きだったので、買ったら買ったで「いいじゃん、乗せてよ」とすぐに受け入れてくれて。

 サイズは大きいですけど、古いとはいえレクサスだけあって乗り心地もよくて静かですし、遠出も快適ですよ。友達を乗せた時に「いい車だね」と言ってもらったり、イベントで「女の子でこれに乗ってるのスゴいね」と言ってもらったり、そういう反応も嬉しいですね。

控えめなスポイラーで重厚感を演出

 彼氏も別ジャンルの車好きで、本人はBMWに乗っていますが、この車のことも「カッコいいね」と言ってくれています。2人で出かける時は彼の足用のプリウスが多いですけど、撮影したい時なんかはBMWとLSの2台で出かけることもありますね。

助手席側のダッシュボード周りもキレイに保たれている

 ただやっぱり、維持費はかなり大変だなぁと思います。13年経過しているので、自動車税は10万円くらいになりますし……。ほんとに、毎年5月が怖いですね。普段の足もこれですけど、街乗りだと燃費も6km/lくらいで。

 自然と、この車を買ってからは自分の欲しいものをあまり買わなくなりましたね。カスタム費も200万円くらいになっていますし、自分のなかの優先順位がガラッと変わった感じです。

レクサスLSとの出会いから新しい世界が開けていった

 色々とお金はかかりますけど、まだまだ弄りたい部分はたくさんあるので、これからもLSを一番に考えていきたいですね。