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「息子は会社に殺された」

 井上さんの母親が語る。

「私たちは『息子は会社に殺された』と思っています。今でも毎朝、起きるたびに息子のことを思い出します。あと1カ月、待ってくれていれば、状況は変わったかもしれないのに……」

井上さんはまだ26歳の若さだった

 井上さんが遺していた日記にはこう記されていた。

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〈仕事→やめたいと言ってもやめられない〉

〈もう休みたいけど、後に戻れない。にげみちない〉

井上さんが書き残していたノート

「週刊文春」は、ネクステージ広報に対して、井上さんの自死について詳細な質問状を送付し、見解を問うたが、期日までに回答はなかった。

 母親は声を詰まらせてこう語る。

「私たち遺族は、会社に『自分たちが悪かった』と、非を認めてほしいと思っています」

 前途有望な若手社員を自死に追い込むほどのネクステージの労働環境とは、どのようなものだったのか――。現在配信中の「週刊文春電子版」では、母親の証言に加え、家族宛ての遺書、日記に綴られていた「仕事で追い込まれていく様子」や過酷なノルマの実態、井上さんの自殺を知った後の同社の対応などを詳しく報じている。

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