ゴールデンウィークを満喫するなら、ゆったり気分でアートに触れるのも一興。では、どこの美術館へ足を運ぶのが正解か。ひとつの指標をご紹介したい。
アート好きが集う情報サイト「TOKYO ART BEAT」のユーザーによる、関東地域の人気美術館ランキングだ。
名の挙がった美術館はどんなところか。ベストスリーはこちらとなった。
人気トップは六本木の「天空の美術館」
1位の森美術館は、たしかに存在感、集客力ともに抜群。今年でオープン15周年を迎える六本木ヒルズの中枢、森タワー最上層の53階というロケーションもこの上ない。
じつに海抜250メートル、タワーの展望台より高い「天空の美術館」は、すっかり東京を代表する観光スポットになっている。人気ランク1位に輝いたのも頷ける。
「アートの力で街をつくり上げたい。六本木を『文化都心』として生まれ変わらせる」
館の創始者だった森稔・森ビル社長(当時)はオープン当時、繰り返しそう理想を語っていた。旗振り役はすでに故人となったが、抱いた夢はみごと叶ったかたちだ。
「一大観光地のよう」とはいえ、そこで観られる展示はいつも手加減なし。最先端の現代アートを揃えている。万人受けしそうな、わかりやすくソフトな内容にするよりも、骨太のアートをきちんと観せて、「ほら、本物ってこんなにおもしろいでしょ?」と提案する。そんなポリシーが貫かれている。
現在は「建築の日本展」が始まったばかり。日本が世界に冠たる建築大国であることを、模型やパネル写真、設計図その他、あの手この手で伝えてくれる。茶室の名作「待庵」を原寸大で作り、内部に入って体験できるコーナーが大いに楽しめる。