東野圭吾さんの大人気ミステリーシリーズ「ガリレオ」の最新文庫『透明な螺旋』が9月4日に発売されます。これを記念して、東野さんから2つめの豪華プレゼントのおしらせです。短篇集『ガリレオの苦悩』から「落下る(おちる)」を、期間限定で全文無料公開します。
「落下る(おちる)」の概要
あるマンションで女性がベランダから落下して死亡する事件が発生。当初は自殺と見なされていたが、新たに捜査一課に配属された内海薫刑事は他殺の可能性を感じ、先輩刑事・草薙俊平の紹介で、天才物理学者・湯川学に協力を求める。湯川は警察への捜査協力を拒み、内海薫を追い返そうとするが…
内海薫というキャラクターが誕生した経緯
「落下る(おちる)」は今ではすっかりお馴染みとなった内海薫が初めて登場した回です。内海薫というキャラクターは、当初、作者である東野圭吾さんも想定していませんでした。
2007年に放送開始された福山雅治さん主演のテレビドラマ化にあたって、制作チームが湯川学の相棒として女性刑事を登場させたい、と東野さんに提案。東野さんは「先に自分がその人物を小説に登場させ、その人物の名前を使用する」という条件でその提案を受けいれ、内海薫を創り上げることになりました。
東野さん自身も語る「瓢箪から駒」
内海薫の登場により、ガリレオシリーズの物語世界に、より立体感が生まれました。思いがけず女性刑事の目を作れたことは、東野さん自身も「瓢箪から駒」だったとかつてインタビューで答えています。
湯川、内海薫、草薙という主要登場人物3人が初めて揃った「落下る(おちる)」の期間限定の無料公開を通じて、ぜひガリレオシリーズの魅力に触れてみてください。
※当作品の無料公開は、予告なく終了する場合があります。
「落下る(おちる)」全文はこちらから
【東野圭吾『透明な螺旋』文庫化記念】「ガリレオ」の魅力がすべて詰まった名篇! 「落下る(おちる)」を期間限定で公開!
https://books.bunshun.jp/articles/-/9085