2021年7月3日に静岡県熱海市で発生した土石流災害で損害賠償訴訟の被告の1人となっている「ZENホールディングス」の創業者・麦島善光氏(88)。同ホールディングスのグループ会社社員に対し、麦島氏がパワハラ行為をしている様子を収めた動画を「週刊文春」は入手した。

麦島善光氏

「相談役に退いたものの…」麦島氏の“問題行動”

 住宅など建物54棟が巻き込まれ、28名が亡くなった2021年の熱海・伊豆山の土石流災害。原因とされたのが、不適切な工法で行われた盛り土だ。この盛り土があった土地の所有者が麦島氏だ。現在、遺族や被災者らは麦島氏と前の土地所有者、静岡県や熱海市などに対し、計122億円の損害賠償を求める裁判を起こしている。

 麦島氏が創業したのがZENホールディングスだ。傘下に不動産会社や建設会社などがあり、連結売上高は約800億円、従業員数は2000人に上る。すでに麦島氏は会長職を退任し、相談役に退いているものの、今もグループの不動産管理会社「ユニホー」の東京支社に出勤。そこで数々の問題行動を起こしているという。その内容とは……。

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麦島氏が創業した麦島建設

「社員へのパワハラが酷いんです」(同社社員)

「週刊文春」はその様子を収めた動画を入手(動画の全編は「週刊文春電子版」で公開中)。収められていたのは、今年2月1日の全体朝礼。そこで麦島氏は、ある女性社員をこう面罵していた。

〈この人はもう来るな! 会社へ! 邪魔だから。来ちゃいかんぞ!〉

 だが、麦島氏による社員に対するハラスメントはこれだけではなかった。

 現在、「週刊文春電子版」では、麦島氏による社員へのハラスメント行為を収めた動画を配信している。女性社員への暴言のほか、離婚歴がある社員への発言、何の前触れもなく解雇されたという社員との法廷闘争などについても詳しく報じる。

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