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杉田水脈 自民党・衆院議員
「昨日も『魔女狩り』と書きましたが、#MeToo運動も含め、そろそろ女性が『辞めよう』と声を上げた方がいいと思います」

ツイッターより 4月20日

 さらにストレートに「#MeToo」に否定的な議員もいる。かつて国会で「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」と発言したことでも知られる自民党の杉田水脈衆院議員だ。杉田氏は福田氏のセクハラ疑惑についてツイッターで「冤罪もいいところ」と主張した上で、次のように述べた。

杉田水脈自民党衆院議員 ©時事通信社

「とにかく女性が『セクハラだ!』と声を上げると男性が否定しようが、嘘であろうが職を追われる。疑惑の段階で。これって『現代の魔女狩り』じゃないかと思ってしまう。本当に恐ろしい」(4月19日)。杉田氏は翌日、「#MeToo運動も含め、そろそろ女性が『辞めよう』と声を上げた方がいいと思います」とツイート。運動そのものを完全否定してみせた。

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 なお、財務省は27日、「セクシュアル・ハラスメント行為があったとの判断に至った」と正式に発表した。福田氏から明確な反証が示されていないことを考慮した結果だという。福田氏は減給20%、6カ月の懲戒処分相当となり、5319万円の退職金から141万円が差し引かれて5178万円が支給される。矢野康治官房長は会見で「これをもって調査は終了する」と述べ、セクハラ疑惑に関する調査を打ち切る方針を示した(朝日新聞デジタル 4月27日)。

 セクハラ疑惑を完全否定していた福田氏は先週、「裁判で争う」と明言していたが、この先の出方が注目される。