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「自由なんてどこにあるんや」
では、充実しているとされるアクティビティーはどうか。私の手元には2023年の「アクティビティー予定表」がある。それによると、毎日何かしらのアクティビティーやイベントが行われていると記載されていた。
例えば「座ってジャズダンス」「ビンゴ大会」「ドミノ倒しチャレンジ」「もの遊びリレー」など内容も多岐にわたっている。だが、小泉さんはこう話す。
「真理の丘は“自由”なホームだと宣伝していますが、自由なんてどこにあるんやという感じです。アクティビティーに行きたくない入居者さんがいたとします。好きな内容じゃなければ参加したくないのは当たり前ですよね。行きたくないと言う入居者さんでも、私たちが強引に連れてこないと怒られるんです。それから上司は、参加している入居者さんの様子を、とにかく写真に撮れとうるさいんです。ネットに写真を載せて、やってますアピールをするためでしょう。ある入居者さんは、アクティビティーがつまらないから『部屋でテレビ見てたほうがましや』と、よく言ってましたよ」
入居者の自由意志が尊重されているとは言い難い真理の丘。実は他にも、隠された問題が多く存在しているという。