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A 安心して気持ち悪がっていてください

 分かる! 分かるよ! どっちの気持ちも正直分かる!

 とにかく僕は学生時代に、一人で勝手に学級新聞を毎日貼っていたという過去を持っているので、そのブログで「人生とは、」や「男ってやつはさ、」とか「つまり女は、」「生きるとは本来、」とかを大づかみで語りたくなっちゃう欲求分かる。さらにそれをキモイなぁと思う気持ちも分かる。人には食欲とか睡眠欲とか性欲とかの他にカッコつけたい欲ってあると思うんです。いや「ねーよ!」という人もいるとは思いますが。

 例えば、ヘッドフォンで自分の好きなバンドの曲をボリューム最大限にしてボーカルを気どりながら、ひと気のない道を歩いたことはありませんか?「いや、ねーよ!」という人もいるとは思いますが。詩みたいなものを手帳にこちょこちょ書いてしまったことなどはどうでしょうか? 「だから、ねーよ!」という人もいるとは思いますが、とにかく僕にはありました。助かったのは最大限に承認欲求があった時にブログどころかネットが無かったので、恥部を最小限にすることができたというところでした。それでも酔っ払った時に、ツイッターに恐ろしく寒いポエムを投下したこともあります。普通につぶやいてるつもりだったものでも、「恐ろしく寒い」と言われることもしばしばです。

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青春の酔っ払い

 きっとあなたの友達は青春に酔っ払っているんですよ。そして近い人間が大人ぶったりカッコつけたり、背伸びしたりしはじめてるのを見て、気持ち悪いとまで思ってしまうあなたもまた、青春の真っただ中なのかもしれません。僕は44歳なのですが、20代のバンドが人生を奏でた詞に涙したり、20代の役者、演出家が作った物語の舞台を観て、先日も号泣しました。年で涙腺が多少ばかになってるとは思いますが、もうなんか全部が愛おしく見えてくると思うので安心して気持ち悪がっていてください。おのずと鎮静していきます。大槻ケンヂさんは、「最近は高校生が走ってる姿を見ているだけで涙が出てくる」という名言を残しております。もの凄く同意する自分がいます。

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