当初は節約のために“車中飯”を自炊していたが…
――洗濯はどうしていたのでしょう。
あかり 週1、2回くらいの頻度でコインランドリーに行って、洗濯から乾燥まで済ませていました。
――食事は?
けんじ 最初は節約のために自炊していました。「生活費は月15万円以内に抑える」と決めて、それを超えないようにして。
あかり なるべく外食は控えて、スーパーで買ったもので“車中飯”を作るみたいな。でも、YouTubeが収益化して、余裕ができてからは、ご当地グルメとかを食べるようになりました。
「せっかく日本一周するなら各地のおいしいものを食べたいな」と思っていたので、YouTubeのおかげでそれができたのは、すごくよかったです。
バズるのを狙って出した車内の紹介動画
――YouTubeが収益化したのは、いつ頃ですか?
けんじ 日本一周を始めて1か月くらいです。
――早いですね。
あかり 車内の紹介動画がバズって、登録者数が500人から2万人に一気に増えて。そこからはYouTubeの収益で生活費を賄えるようになりましたね。
――車内紹介の動画は、今では100万回以上再生されています。
あかり 最初は一気に50万回くらい再生されて、そこからジワジワと100万回まで増えていきました。バズるのを狙って出した動画だったのですが、思ったよりも反響がすごかったです。
――狙えるものなんですか。
けんじ 車内紹介の動画は、ほかの車中泊YouTuberも割と再生されていたんです。僕たちの場合、テントを積んでいるという珍しさもあったので、そこそこ再生されるかな、とは思っていました。
認知度が上がったことで起こった変化
――動画がバズったことで、認知度が上がったのでは?
あかり 車内紹介の動画をアップした数日後に、初めて視聴者の方に声をかけてもらったんです。石川県の能登地方にいたときだったんですけど、スーパーの駐車場で男性に話しかけられて、「ちょうどさっき、動画を観てたよ」と。しかもその方がすごくいい人で、「なんか買ったるわ」と言って、スーパーで1万円分くらい、食材とかを買ってくださって。YouTubeの反響を実感した出来事でした。
けんじ ありがたいことに、動画が再生されるようになって登録者数が増えてからは、声を掛けられる機会が増えて。差し入れを頂いたりすることもあったんです。