「安倍さんだけが真剣に憲法改正を…」

 また、統一教会の信者が、ボランティアとして多くの自民党議員の選挙を手伝ってきたことが、次々と明らかになった。なぜ、教団はそこまで熱心に安倍元総理や自民党を支援し、深い関係を保ち続けたのか。

旧統一教会(現、世界平和統一家庭連合)の韓鶴子総裁 ©時事通信社

「我々が自民党を応援したのは、憲法改正のためです。統一教会と国際勝共連合が目的としているのは、憲法の条文に『国を愛する義務』を盛り込むことでした。ところが自民党は、自主憲法制定を党是に掲げながら、やる意欲を見せなかった。自分が当選すればどうでもよくて、国を愛するという考えなどないんです。唯一、安倍晋三さんだけが真剣に憲法改正をやろうとした。だから我々も本気で応援したのです」

 元幹部が告白した自民党との浅からぬ関係。世界平和統一家庭連合はどう答えるのか。質問状を送ると、「特定の政治家等を組織的に支援することはございません」などと回答があった。

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樋田氏の著書『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』(光文社新書)

 8月20日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」及び8月21日(水)発売の「週刊文春」では、大江氏がさらに詳しく教団と自民党とのかかわりや、山上被告のこと、韓国への高額送金やお金の使い道の実態を語っている。

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