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女将さんの川上律子さんに聞くと、関西系の透き通ったつゆが好きで、ずいぶん関西に食べに行ったそうだ。そして「龍の巣」や「KASUYA」などに何度も行って「かすうどん」のうまさの虜になったそうだ。惚れ込んだその味をそのまま真似するのではなく、生麦店などで横浜の常連さんに何度も食べてもらい、関東の人たちに合うように試行錯誤して、いまの「白つゆ」・「横浜かすうどん」を完成させていったそうな。
冷やしでも心地よいうまさ
このつゆは、冷やしのそば・うどんでもうまいに違いない。そう思い、後日、「冷やしかき揚げそば」420円を注文してみた。案の定、このつゆの冷やしはあっさりと出汁の香りが心地よい。そばは製麺所の生麺の都度茹でで、つゆとの相性が抜群だ。コシもあってなかなかよい。
揚げたてのかき揚げ天ぷらは中心まで十分火が通って、初台の「加賀」を彷彿とさせる立体的なかき揚げ。まさに「ねぶた風」の揚げ姿だ。
「りっちゃん」の味のルーツは関西、味と心意気は横浜だ。カレーも自家製というし、今年の夏は「りっちゃん」で乗り切れそうだ。
写真=坂崎仁紀
りっちゃん
東京都千代田区神田神保町2丁目2−38
営業時間 8:00~20:00
定休日 日・祝
http://yokohama-kasuudon.jp/