Q 「大学って何が楽しいの?」17歳の子どもに聞かれたのですが……。

 現在高校2年生で進路志望を考え始めている子どもに「大学って何が楽しいの?」と聞かれました。授業、ゼミ、サークルなど楽しいことはいろいろあるはず……と思いつつも、自分が通っていた頃とはずいぶん変わっていたりもするだろうし、無責任な答えはしたくなく、少し困ってしまいました。池上さんであれば17歳になんと伝えますか?(40代・女性・会社員)

※写真はイメージ ©siro46/イメージマート

A 勉強することを自分で決められること

 大学の楽しさは、勉強することを自分で決められることです。高校までは文科省の学習指導要領によって、勉強することが決められていましたし、文科省検定済みの教科書を使わざるを得ませんでした。

 でも、大学に学習指導要領は適用されません。大学によって、それぞれ設定された必修科目は履修しなければなりませんが、それよりはるかに多数の選択科目が用意されています。そのうちのどの科目を選択するかは、学生の判断に任されます。選択しなければならないことが多すぎて、迷ってしまうかもしれませんが、「あなたはもう大学生なのだから、自分が学びたいことは自分で選びなさいね」と言っているのです。

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※写真はイメージ ©cake_and_steak/イメージマート

 なんと自由なことか。自由には責任も伴います。選択した科目が「はずれ」かもしれないリスクも伴いますが、なんとスリルに満ち溢れたことでしょうか。大学は自由な場所なのです。

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