お店では、ブラジル南部の伝統的なお茶「Chimarrao」も売られています。専用のひょうたんのような容器に茶葉を入れ、お湯や水を入れたあと、専用のボンバと呼ばれる金属のストローで吸ってお茶を飲みます。未知の“お茶体験”です。茶葉と専用の容器が一式セットで売られているので、興味があればぜひ購入してみてください。
昭和な雰囲気が漂う商店街で異国の料理と雰囲気を味わう
「マイ ブラジル レカント」から少し北に向かうと、団地と駅方面を結ぶ商店街があり、さらに北に進むと店舗が点在するエリアに行きつきます。この辺は入れ替わりが激しく、以前は本格的なフィリピン料理屋と商店だった場所には、海鮮に強いペルー料理屋「El Rincon Peruano」ができていました。
スペイン人とペルー人の夫婦がやりくりしている店で、海鮮系のセットメニューが美味しいです。スペイン人のオーナーがフレンドリーなので、まったりとした雰囲気の中、スマートフォンの翻訳アプリを使いながらオーナーとのゆったりした会話も楽しめました。
岩倉団地周辺の昭和な雰囲気が漂う商店街には、居抜きしたトルコレストラン、ブラジル軽食屋、ブラジルカラオケ居酒屋、ナイジェリアの服屋、ブラジルネイルサロンなど多様な店があります。Google Mapのストリートビューで見ると、日本の商店街だったのが一気に異国化していることがわかります。
ラテン系の人々は前からいますが、店の変化は最近なんですね。この辺りをリピート訪問してみると、よくオープンしているのはブラジル軽食屋「ミスターチュロス」と、ブラジルカラオケ居酒屋「Corujao」です。
夜や土日に「Corujao」へ訪れると、岩倉に住むブラジルなど南米出身の人々がリラックスしています。彼ら彼女らが歌うカラオケを聴きながら、ブラジルハンバーガーやシュラスコ系の肉、ブラジル定番の酒・カイピリーニャなどを楽しむのも、他ではなかなかできない不思議な異国体験です。
都会の喧騒から離れ、異国情緒のあるお店でラテン系やトルコ系の外国人がゆったりしながら食事を楽しんでいるのが、岩倉という素敵な街の魅力です。岩倉は市域は小さいのですが、外国人との共生に力を入れていて、岩倉市図書館では外国料理のレシピ集や、外国人との共生系の本なども充実しています。是非一度ご探索あれ。
写真=山谷剛史
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