「ヤバくない?」「表に出たらマズいよね」
「最初からアシスタントがやるものだって教わったので、私もダメだという認識はなかった。でも新入社員“一斉クビ切り”を報じた文春の記事が出た後に『これ、医療行為って言われたらヤバくない? 表に出たらマズいよね』ってみんな話し始めました」
こうした無資格者による医療行為に、問題はないのか。美容医療に関わる法律に詳しい、弁護士の松村大介氏はこう語る。
「アシスタントが医療行為を行うことはできません。特に麻酔については非常に危険で、厚労省の通達にも違反している。違法行為にあたります」
美容外科クリニックを管轄する厚労省医政局医事課の担当者も「あくまで一般論として」と前置きした上で、こう説明する。
「厚労省も昭和40年に『麻酔行為を無資格者が行うのは違法』との通達を出しています」
事実関係について、TCBに質問状を送ったが、期日までに回答はなかった。
現在配信中の「週刊文春電子版」では、看護師と偽って名乗っていた事実や美容アシスタントが行っていた数々の医療行為、そして麻酔などについて明記されたマニュアルの存在などを詳しく報じている。
美容大手「東京中央美容外科(TCB)」に“ニセ看護師”がいた!「無資格者がオペ室に入って…」「麻酔もかけていました」《医師、看護師、当事者が告発》
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