1ページ目から読む
3/5ページ目

 ESPNは大谷選手について「本塁打数ではアーロン・ジャッジ選手の53本に次ぎ、盗塁数ではエリー・デ・ラ・クルーズ選手の64個に次いでいる。この数字は、ニューヨーク・メッツのスター、フランシスコ・リンドーア選手の最近の背中の負傷を考慮すると、フルタイムの指名打者として初めてMVPを獲得するペースにあるようだ」とMVPレースでは大谷選手のライバルと目されているリンドーア選手を凌いだと見立てている。

大谷選手 vsリンドーア選手

 “X”でも「リンドーアって、誰だっけ? 今夜、オオタニにMVPをあげよう」「リンドーアの方がオオタニよりMVPにふさわしいと考える変人がまだいるのだろうか?」「僕はメッツの大ファンでリンドーアが大好きだが、ニューヨークのメディアが実際にMVPを争っているかのように報道するのは、まったくもって笑止千万。オオタニの方がはるかに上だ。そして彼はヤンキースのスター選手よりも優れている」などの声があがっている。

 ファングラフス版のWAR(Wins Above Replacement(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)を見ると、リンドーア選手7.4vs大谷選手7.0でリンドーア選手がリード(※9月19日の活躍によって大谷選手のWARは7.7まで急上昇して、リンドーア選手を逆転した)。しかし、ベースボール・リファレンス版のWARでは、大谷選手7.3 vsリンドーア選手6.6と大谷選手がリードしている状況だ。

ADVERTISEMENT

今季50号本塁打となる2ランを放った瞬間 ©時事通信社

大谷選手への皮肉な見方

 もっとも、誰しもが、大谷選手を応援しているわけではないようだ。2022年に殿堂入りしたデビッド・オルティス選手は、大谷選手がナショナルリーグのMVPを受賞する可能性について、ちょっと皮肉な見方をしており、Marca.comでこう言及している。

「MLBは、私がDH(指名打者)だったため、MVPを授与しないという“問題”を常に抱えていた。今年は、MLBの“プリティー・ガール(可愛い女の子)”であるオオタニが(MVP受賞)レースに参戦しているので、彼らが何と言うか見てみよう」